◈ アンティーク顕微鏡 東洋光学工業株式会社の ELIZA 顕微鏡

昔の顕微鏡 東洋光学工業株式会社のエリザ顕微鏡「GE型」です。 学生実習用顕微鏡 SN.7017（1949年 / 昭和24年） 東洋光学工業株式会社について： 1927年（昭和２年）、高千穂製作所の従業員で加藤嘉吉の弟子であった鈴木泰一が、独立して鈴木光学製作所を設立しました。鈴木光学製作所は、設立後の同年５月に東洋光学工業株式会社に改称されます。顕微鏡メーカーとして設立された東洋光学工業は、「エリザ」ブランドの顕微鏡を製造、販売を開始しました。エリザ顕微鏡の東洋光学工業は、オリンパス、ニコン、カルニューに続き、日本で４番目に出来た顕微鏡メーカーです。しかし、平成14（2002）年に廃業しました。 顕微鏡 高さ約 31 cm 重さ 4.75 kg 接眼レンズ（4本） 5倍 7倍 10倍 15倍 対物レンズ（3本、専用ケース付き） 10倍 40倍 100倍（油浸） 顕微鏡はクリーニング済の状態です。 接眼レンズや対物レンズ、ケースは全て「ELIZA」の純正品です。 駆動系の動作（鏡筒の上下動、絞り開閉、等）に問題はありません。 顕微鏡の保管ケースは鍵付きできれいな状態を保っています。 顕微鏡の機械的鏡筒長は 160 mmです。 100倍の油浸レンズを使用する際には、ドローチューブを160mmの位置まで引き延ばして使用します。（画像９枚目を参照） コンデンサーレンズ（開口数は1.2）下のフィルター受けにブルーフィルターがありません。 ※通常の蛍光灯（白色の明かり）ではブルーフィルターは必要ありません。（暖色系の白熱灯を使用する際には、ブルーフィルターが必要です。） 鏡はコンケーブ側に僅かに劣化があります。 顕微鏡ケース蓋側にある「倍率換算表」のシルアル番号と顕微鏡のシリアル番号が異なりますが、倍率換算表の内容は顕微鏡のレンズの組み合わせと一致しています。 【標本観察画像（画像19枚目と20枚目を参照）】 いえばえの羽： 左上 100倍、右上 400倍、左下 1000倍 ※羽の毛先がよく見えるので、対物レンズの状態は良好です。 松の葉： 左上 100倍、右上 400倍、左下 1000倍 【主観ですが、顕微鏡、保管ケース共に良い状態を保っていると思います。顕微鏡は堅牢な作りで、鏡筒も滑らかに上下動します。中学生や高校生でも使いやすいと思います。】